東洋医学から考える「女性の更年期」と養生

更年期、更年期症状、更年期障害とは?

 

日本の女性の閉経年齢はおよそ50歳といわれています。閉経前後の5年くらいの期間を更年期(45歳~55歳)といいます。

・更年期症状とは?
更年期に起こる不定愁訴

・更年期障害とは?
更年期症状によって生活に支障をきたす程度のもの

更年期の原因は、加齢に伴う卵巣機能の低下(特にエストロゲン分泌低下)が原因とされています。
下記のような症状でお悩みの方はいらっしゃいませんか?

・ホットフラッシュ(顔面紅潮・のぼせ)
・冷汗、発汗
・動悸
・イライラする
・抑うつ
・不眠
・かんしゃく
・口の中の乾燥感
・肩こり…など

更年期症状を東洋医学から考えると?

 

更年期症状を東洋医学から考えると「肝陽上亢(かんようじょうこう)」という状態が当てはまることが多くあります。

・「肝陽上亢(かんようじょうこう)」とは?

肝腎陰虚(虚証)と肝鬱気滞(実証)が組み合わさった状態です。肝の陰液が不足することで、肝陽が亢進していきます。

特徴は陰液不足の症状とともにあらわれる熱証(虚熱)で上半身とくに顔面や頭部に熱証がみられます。

また、気が滞る肝鬱気滞があることで、イライラなどの精神不安定の症状も見られると考えます。

東洋医学から考えるおすすめの養生法

 

  • 気を巡らせる柑橘系の香りのフレグランスや入浴剤を取り入れてみたり、レモンやオレンジ、梅などの酸味を食事に取り入れてみましょう。(酸味はたくさん食べると胃に負担がかかるので、気を付けましょう。)
  • ツボを刺激する太渓(たいけい)、腎兪(じんゆ)、肝兪(かんゆ)、れい溝、足三里(あしさんり)、三陰交(さんいんこう)のツボを刺激することがおすすめです。更年期症状でお悩みの方は、陽虚(ようきょ)という冷えがみられる状態の方も多いです。
    冷えが気になる方は、上記のツボをカイロやお灸で温めてあげましょう。
  • 適度な運動とストレッチ
    体を動かすことで気が巡ります。
  • 胃腸に優しい食事、栄養バランスが整った食事
    胃腸症状(食欲不振・悪心・嘔吐など)も更年期症状としてみられることがあります。胃腸が弱ると体に必要なエネルギー(気)を上手に吸収できなくなります。
  • 漢方薬を上手く取り入れる
    更年期症状に使われる漢方薬として、当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)、加味逍遥散(かみしょうようさん)、桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)等が使われます。気になる方は、お近くの漢方薬局や漢方専門医で相談することをお勧めします。
    一般用医薬品では、「エッキ錠」という医薬品が「更年期症状」に効能効果があるようです。

効能・効果
更年期障害、血の道症a)、月経不順、冷え症及びそれらに随伴するb)次の諸症状:月経痛、腰痛、頭痛、のぼせ、肩こり、めまい、動悸、息切れ、手足のしびれ、こしけc)、血色不良、便秘、むくみ
a)血の道症:月経、妊娠、出産、産後、更年期など女性のホルモンの変動に伴って現れる精神不安やいらだちなどの精神神経症状および身体症状のことを示します。
b)随伴する:伴って起こることを示します。
c)こしけ:おりもののことを示します。

「エッキ錠」は下記の生薬が配合されています。

  • 婦人科疾患の諸症状の原因となる血行の乱れを整える
    トウキ、シャクヤク、センキュウ、ジオウ
  • 上記の生薬の働きを助けて、女性に起こる更年期障害、月経不順、月経痛、種々の症状を改善する
    ニンジン、カンゾウ

    漢方相談はハードルが高い方は、試してみるのも良いかもしれません。持病がある方は、必ずかかりつけ医に相談しましょう。

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